ベーゼンドルファーインペリアル290

ベーゼンドルファーの象徴的存在であるモデル290インペリアルは、最低音を長6度低いCまで、9鍵拡張しています。イタリアの作曲家でピアニストでもあったブゾーニの要望によるもので、8オクターブの音域は、バルトーク、ドビュッシー、ラヴェルなど、彼らが意図した響きを忠実に再現することを可能にしました。響板材として最適とされる木材をボディに使用することで、ベーゼンドルファー特有の、オーケストラを思わせる色彩豊かな力強い音色を醸し出します。アーティストと聴衆の心を動かす深淵な響き。フラッグシップモデル、モデル290インペリアルは、世界中の皆様との忘れ難い価値ある時間を共有し続けています。

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ベーゼンドルファー(ドイツ語:L. Bosendorfer Klavierfabrik GmbH )は、1828年にオーストリアのウィーンにてイグナーツ・ベーゼンドルファーにより創業されたオーストリアに所在するピアノ製造会社です。スタインウェイ、ベヒシュタインと並んでピアノ製造御三家に数えられています。

各国の帝室や王室の御用達として選定されたり、産業博覧会で入賞しましたが、第二次世界大戦後の一時期、経営難に陥って経営がアメリカの企業体に移りました。2002年にオーストリアの銀行グループであるオーストリア労働経済郵便銀行(英語版)が経営権を取得して、名実ともにオーストリアに復帰しましたが、2007年再び経営難に陥り、2008年にヤマハの子会社となりました。

ベーゼンドルファーのピアノはフランツ・リストの激しい演奏に耐え抜いたことで多くのピアニストや作曲家の支持を得、数々の歴史あるピアノブランドが衰退していく中、その人気を長らくスタインウェイと二分してきました。

ベーゼンドルファーのピアノを特に愛用したピアニストとしてはヴィルヘルム・バックハウスが有名です。ジャズ界においては、オスカー・ピーターソンが「ベーゼン弾き」としてよく知られています。最近のピアニストではアンドラーシュ・シフ、パウル・バドゥラ=スコダ、イェルク・デームス、フリードリヒ・グルダ、ヴァレンティーナ・リシッツァもベーゼンドルファーのピアノを好んで用いています。また、スヴャトスラフ・リヒテルも何枚かの原版を残しています。

音色は至福の音色と呼ばれる。ベーゼンドルファーのピアノは1年以上の月日をかけて全工程を手作業で作られている。代表的なモデルでは井形に組まれた強固な支柱の上にスプルース材のブロックを積み上げてインナーリムを製作し、それに比較的薄いスプルースからなるアウターリムを張り合わせることで、ピアノ全体がスプルース材を介して豊かな中低音を響かせる設計となっている。



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